公開日:2010-11-30十条銀座博物館 第12期展・福引売出チラシコレクション
今回は、福引大売出しのチラシをご紹介いたします。
古いチラシはないかと商店街事務所の倉庫を探してみましたが、どうやら一番古いセールのチラシは、昭和42年頃のものでした。40年代は断片的に残っていますが、50年代以降はほぼ全て保存してありました。広告は時代を映す鏡ともいいますが、なんとも懐かしい香りのデザインがいっぱいです。さっそく昭和40年代のものから見てみましょう。
◆ まずは昭和42年の歳末福引セール。1等景品は清酒でした。いかにも昭和の景品です。
しかし1,500名様というのはスゴイですね。続いて昭和40年代~50年代の懐かしいチラシを一挙大公開です。斬新、かつシンプル。チラシ自体はかなり色あせてしまっていますが、そのデザインやセンスは、決して色あせておりません。
◆ 残念ながら年代が書いていないため何年のチラシか分からないものもありますが、確実に昭和の香りがただよっています。左上のチラシには、なんと「ビクター玄てつや新曲発表会」と書いてありました。もしかして、弦哲也氏のことでしょうか?
◆ それにしても「特賞 トランザム」と聞いて、若い人は何のことか見当もつかないでしょう。
たぶんナショナルが発売していたポータブルテレビのことと思われます。もちろんスポーツカーのトランザムではありません。トランザムの下「1等 テレビゲーム」という景品名も、非常に漠然としていますが、つまり、そんな時代だったのです。あのころは「テレビゲーム」だけで充分ワクワクでした。
◆ 特賞が「10万円」なんていう年もあれば、自転車のときもあり、きわめてバラエティー豊か。
「よし、今回はこれでいこう!」という、その時代なりの明確なコンセプトが伝わってきますね。
人々を引きつける強力なインパクトとアイディアが、チラシいっぱいに あふれています。
以上、今回は昭和40年代、50年代の福引セールのチラシをご紹介いたしました。
ちなみに、ここに掲載したすべてのチラシは、裏面が白紙でした。
裏面にマップなどが印刷されるのは、だいたい昭和60年頃からのようです。
チラシやポスターは、まだまだたくさんあります。
今後も少しずつ紹介していきたいと思いますので、どうぞお楽しみに。