十銀手帖(4)「じゃあ、十条。」フラッグこぼれ話JUJO GINZA READINGS

公開日:2017-03-11十銀手帖(4)「じゃあ、十条。」フラッグこぼれ話

十銀手帖(4) 「じゃあ、十条。」フラッグこぼれ話(2017.3月)

恒例「みんなの笑顔計画」フラッグに代って、3月から商店街に新しいフラッグが掲げられました。キャッチコピーは「じゃあ、十条。」
春らしい、ぬくもりを感じるピンクの旗が、夏までの期間、十条銀座を彩ります。
先日、フラッグのデザインを手がけられたデザイナーの虻川愛里さんにお話を伺い、「じゃあ、十条。」誕生の経緯や、コンセプト、これからの可能性など、たっぷり語っていただきました。今日はその一部を綴ってみたいと思います。

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商店街に掲げられた「じゃあ、十条。」フラッグ(春バージョン)

虻川さんのお母様は、十条銀座の加盟店「丼丸龍」十条店の佐藤さんです。実は佐藤さんご自身もデザインのお仕事をされていたそうですが、お嬢さんもフリーのデザイナーとしてご活躍とのこと。フラッグを新調するに当り、商店街ではデザインのコンペを実施したのですが、そのとき佐藤さんのご紹介で応募されたのが、今回の「じゃあ、十条。」でした。

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十条銀座商店街事務所にて

 

そもそも「じゃあ、十条。」というシンプルで斬新なキャッチコピーは、昨年の夏、十条銀座公式ホームページのリニューアルに合わせて採用されたもの。昭和の時代に「いいもの安く、いい街で」という標語を作ったのですが、最近はほとんど使われていませんでした。この「じゃあ、十条。」自体も、虻川さんが考案されたものです。

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公式ホームページPC版に使用中の「じゃあ、十条。」

 

「実は、このキャッチコピーは夫婦で考えたものなんです」と虻川さんは明かしてくれました。「まず、【じゃじゅじょ】で【じゃあ、十条。】という言葉遊びはどうだろう、という主人のアイデアから始まり、そこにわたしが十条駅の看板表記【JŪJŌ】からヒントを得てビジュアルを思いつきました」とのこと。そうして、キャッチコピーのご提案と一緒に、幾つかのデザインもご提供いただき、それが公式ホームページ(PC版)のヘッダーに使われることになりました。

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インタビューにはご主人と1歳の娘さんにもご同席いただきました

 

「ロゴデザインは、十条のレトロで暖かい街の雰囲気をイメージして、手描きで起しました。ホームページのギャラリーに載っている、昔の十条銀座のチラシと一緒に並べても馴染むようなデザインにしたいと思ったんです。また、【jā jū jō】の部分は、アーケードのアーチをイメージしています。」
「一方で、新しい試みにどんどん挑戦する商店街、というのも十条銀座の面白いところだと思うので、その現代的なイメージを三角や丸など幾何学モチーフでポップに取り入れました。実はフラッグの季節のイラストの中にもこのモチーフは散りばめていて、【じゃあ、十条。】の雰囲気を踏襲しています。」
「私自身も小さい頃からずっと遊びに来ている魅力的な商店街なので、いろんな方に『じゃあ、十条いこっか!』となってもらえるきっかけになれば嬉しいです!」

なるほど! 何も考えずに眺めていましたが、デザインには細かい配慮が色々隠されているのですね。そして柔らかな色使いもステキです。伺えば、虻川さんは日本大学芸術学部のご出身とか。因みにご主人の虻川枕さんも同じ大学の同級生で、昨年開催された第六回ポプラ社小説新人賞を受賞され、今夏に作家デビュー予定とのことです。いやいや、スゴイことですね。驚きました。若い才能あふれるご夫妻に作っていただいた「じゃあ、十条。」を、これからも大事に使っていきたいと思います。

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十条銀座商店街事務所にて

 

最後に語ってくれた虻川さんの夢。それは「いつか彼の出版する本の装丁デザインが出来たらいいなと思っているんです」とのこと。はい、きっと実現するはずです。そして差し当たり次の予定ですが、「じゃあ、十条。」フラッグの夏バージョンを計画中です。お楽しみに夏までお待ちください。

 

 

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